2004大阪国際女子マラソン
国際陸連(IAAF)バーミット大会
兼アテネオリンピック代表選考会
1/25SUN
12:10START
(長居陸上競技場)
 新春のなにわ路を彩る今大会は、昨年11月の東京国際・今年3月の名古屋国際と並んで8月のアテネオリンピックの選考会を兼ねたレースです。
 パリ世界選手権の銀メダリストで、昨年の大阪国際マラソン優勝者野口みずき選手につづく代表は誰になるのか、例年にも増して注目を集めるレースとなりました。
 日本を代表するランナーの力走に送られる府民の声援が大阪の街を熱くしたことは言うまでもありません。
大会の開催を祝うかのように、大阪には珍しいボタン雪がスタート前の長居陸上競技場に舞い降りてきました。
いよいよスタート!!
有力招待選手17名を含む342人が号砲とともに一斉にスタート! 降り続いていた雪がその時ピタリと止み、太陽が顔を覗かせました。

大観衆の声援を受け、北風に翻る国旗と大会旗を背に、ランナー達は長居陸上競技場を後にしました。
誰がこの競技場に一番に帰ってくるのか?・・・・・昨年の雪辱を期す千葉真子か・・・渋井陽子、坂本直子など日本期待の選手たちか・・・それともソニア・オベレム(ドイツ)を筆頭とする外国招待選手が栄光の月桂樹を戴くことになるのか? 観衆の期待は大きな拍手となって選手たちの上に降り注ぎました。

浪速の街を駆け抜ける
スタート時の気温は3.7度。スローペースのスタートで先頭は大集団を形成しました。
途中、渋井選手がペースアップし、大阪府庁前での先頭集団は15名。
沿道の大声援を受けての快走です。
天守閣に届けとばかり、沿道の大阪府民の皆さんの応援も熱を帯びていました。
もちろん今年もモッピークラブの応援は健在。
大阪府の生涯スポーツ振興のマスコットであるモッピーも大活躍!

モッピークラブも大活躍
スタート・ゴールとなる長居陸上競技場では、モッピー報道局のカメランマンもマスコミのプロカメラマンを向こうにまわして「パチリ・パチリ」なみはやスポーツネットのホームペ―ジをイメージして大活躍(自画自賛)です!
プロのカメラマンに囲まれて“遅れをとっては一大事”と頑張ってます・・・・・
「でもやっぱり プロは凄いなぁ・・・・・」
モッピー君も大活躍です!
 大阪府庁前では、今年も100名を越えるモッピークラブ(スポーツボランティア)のメンバーが、「みんなで生涯スポーツ社会を実現しよう」の横断幕を持って駆けつけました。
 平成9年のなみはや国体のときに誕生したモッピー(府の生涯スポーツ振興のマスコットキャラクター)もやって来て子ども達に大人気!
 声援で選手たちの背中を押しているような気分です。

長居競技場は熱気
  ムンムン
誰が? いつ? この競技場にいち早く戻ってくるのは誰なのか?
満員のメインスタンドは電光掲示板の途中経過に一喜一憂。
アテネオリンピック出場選手に選考されるのは誰なのか・・・?
選手の帰りを待つ小出監督の顔も見えました。
トップで戻ってくるのは誰なのか?
私には、選手達が出て行ったゲートが息を潜めて選手の帰りをじっと待っているように見えました。
昨年の雪辱を期しての懸命の走り・・・・・競技場にトップで戻ってきたのは坂本直子選手。
ゲートに彼女の姿が見えると同時に割れんばかりの声援と拍手が沸き起こり、観衆はスタンディングオベーション。
「アテネへの道はすぐそこや!」そんな声援が飛ぶ中、トラックを走る坂本選手の後姿は晴れやかでした。

大型ビジョンに雄姿が映し出されるといよいよゴール!
昨年の悔しさをバネに見事掴んだ“優勝”の瞬間です。
1位 坂本直子 2時間25分29秒
2位 千葉真子 2時間27分38秒
3位 大南博美 2時間27分40秒
記者会見の様子
記者 「ラスト5kmからはどうでしたか?」
坂本 「やっぱりきつかったですね。“腕を振れ”という沿道の声援を背に頑張りました」

記者 「アテネの道が確実になりましたね」    
坂本 「今日は勝たなければオリンピックには出場できないと思っていましたので、勝つことだけを考えていました」

記者(モッピークラブ) 「このレースであなたの心の支えは?」
坂本 「後輩たちが全国高校駅伝で好成績を残してくれたので、“私も負けていられないな”と思いました」「それが起爆剤になったというか・・・・・大きな存在だったと思います」
華やかな会見場のすぐそばで、初出場の選手達が、「最終結果」に自分の名前を探していました。
初出場の彼女たちにとって完走は大きな目的。
ゴールする瞬間に熱い涙がこぼれ落ちるのを見ました。

= 取材と記事作成:モッピークラブ(スポーツボランティア)会員 =

          〔カメラマン〕角野 韶炳 田中 爽也 岡 豊治
          〔ペン記者〕角野 文美