The Osaka Health Surveyとは、企業に勤める男性従業員(35歳以上)を対象に、高血圧、2型糖尿病などの生活習慣病の危険因子を分析して明らかにすることを目的としたコホート調査です。1981年から1991年までに登録された35歳から60歳までの男性8410名を対象として、5年から16年間観察した結果、喫煙、飲酒、運動習慣などが生活習慣病の危険因子となることが改めて明らかとなりました。
ここでは、生活習慣と2型糖尿病発症の危険度について述べてみたいと思います。
まず、喫煙については、2型糖尿病の危険因子になるかどうか議論されていましたが、研究結果では、喫煙しない人の相対危険度を1とした場合、1日あたりの喫煙本数が増加するに従って発症危険度が高くなりました。具体的には、1〜20本で1.40、21〜30本で1.40、31本以上で1.73となり、喫煙習慣は2型糖尿病発症の危険因子であることが明らかとなりました。
飲酒については、同じ飲酒量であっても肥満度の値によって2型糖尿病発症の危険度に差異があることが明らかとなり、BMI(Body mass index)が22.1以上では減少し、22.0以下では増加する傾向が認められました。肥満 |
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傾向のある方は、飲酒が2型糖尿病の危険因子となります。
運動習慣については、週に1回以上活動的な運動を実践することにより、2型糖尿病の発症の相対危険度は多変量補正後0.75と減少しました。また、週1回休日のみに運動することによっても、その危険度が減少することが明らかとなりました。また、運動習慣を有することによりその後の2型糖尿病発症の危険度が低下することから、将来の健康のために年齢に関係なく運動を開始することの有効性も認められました。
また、血圧と2型糖尿病発症との関係では、正常高値血圧群(収縮期血圧130〜139mmHgまたは拡張期血圧85 〜89mmHg)、高血圧群(収縮期血圧140mmHg以上、または拡張期血圧90mmHg以上)では、1.39倍、1.76倍と高くなり、血圧異常も2型糖尿病の危険因子であることがわかりました。
これらの結果は、2型糖尿病の予防には、体重管理に気をつけ、禁煙と節酒に努めることが重要で、さらに、活動的な日常生活を送ることの重要性を示しています。生活習慣病は、まさしく悪しき生活習慣の継続の結果と言えるのでしょう。 |